【現役保育士が語る】保護者の対応で悩んでいる人のサイト

【保護者対応】もしも子ども同士の喧嘩が起きて片方が怪我をした場合

保育士は子どもの欠けた保育を補い、保護者が安心して働ける様に日中子どもを預かる事、そして子ども達の発達の援助、生活のルールを身に付けさせるのが大切な使命です。しかし、その中で事故や怪我が起きてしまうのは仕方のない事です。重要なのは怪我をさせた後の保護者対応です。この対応を失敗してしまうと、保護者に不信感を与える上に、築いてきた信頼関係も崩れて、保護者が転園や担任交代を言い出す可能性もあります。そうならない為にも、適切な保護者対応を心掛けましょう。今回は、喧嘩の延長で噛み付きが起こってしまった場合で説明していきます。
 
  • 子どもを絶対に保護者の前で責めない

噛み付き癖のある子どもは、3歳~4歳など言葉が出るようになると噛み付きが収まってきます。しかし、だからと言って放置して言い訳ではありません。保護者にもきちんと「あなたの子どもは噛み付きをしますよ」という事実を伝えなければいけません。しかし、ストレートに言うと、保護者の子育てや保護者の努力を否定する事に繋がります。そこで、絶対に噛み付いた子どもの保護者の前でも、保護者を責めてはいません。あくまで保育士の監督不行き届きを押し出し、「〇ちゃんの言いたい事に保育士が気付かず、代弁をしてあげなかったから噛み付きが起こってしまいました。すみません。」こう言葉を添えると、保護者も責められた気にならず、なおかつ噛み付きの事実を保護者に伝えられるので非常に良いと思います。
 
  • 保護者同士別々に話をする

問題を起こした場合、当事者同士での解決が一番だと言われますが、保育士業界では逆にタブーとなります。子ども同様に、保護者には様々なタイプが存在します。そして、人前で自分の子どもが怒られる(又は責められるような言葉)を掛けられるのは耐えられないという人も居ます。ですから、当事者同士を引き合わせて、話し合いをするのは絶対に避けた方がいいと思います。話をする際にはそれぞれの保護者に合わせた話し方があるので、例えば①のような話を、噛み付かれた側の保護者に聞かれると、「うちの子が悪いみたい。」と感じさせて、怪我をさせた上に不快に思わせてしまう可能性があります。また、噛み付いた子どもの保護者は、保護者が噛み付かれた子どもに必死に謝るのを見ていいたたまれない気持ちになります。こういった両者の気持ちを汲む為にも、保護者対応は別々にしましょう。どうしても謝りたいと保護者が申し出た場合は、保育士が間に入る事を伝え、お互い会わせても問題なさそうな場合は、保護者が間に入りお迎えの時間をお互いに伝えて会える場を作るといいと思います。
 
  • 保育士で話し合った再発防止策をしっかり伝える

保護者に謝って終わりではありません。今度はどうやって再発を防止するかの防止策が求められます。何故噛み付きが起こったのか、何故保育士のフォローが間に合わなかったのかをよく保育士同士で考えます。必要に応じては、状況を伝えて先輩保育士に助言をしてもらうと話が進みます。必要に応じて、子ども達を見渡せるような保育室環境への作り変え、保育士の配置変更(遊びの把握位置を考え直す)も話し合い、実践します。そして、実践して終わりではありません。実践している内容を簡潔にまとめ、噛み付きを起した子ども、噛み付かれた子どもの両方の保護者へと、改善策を伝えます。伝える際には、
 
  • ・前回の悪かった点
  • ・どのようにその悪かった点を改善したか
  • ・保育士がどれだけ再発防止に対して神経を注いでいるか
 
物理的な改善策だけではなく、保育士がきちんとやる気を持って対応をしているという事も伝えた方が好印象だと思います。また、噛み付きを起した方の保護者は、「自分の子どもや自分が責められている」と疑心暗鬼になっている場合もあるので、保育士同士で共有し
、その保護者にもいつもと変わらずに笑顔で接して、気にしていない事をアピールするのも忘れない様にしてください。
 
  • 謝るのは翌日まで

噛み付かれた方も、噛み付いた方もなるべく早く忘れたいトラブルです。そこで、あまりしつこく何日間も尋ねるのは向こうも鬱陶しく感じてしまうので、謝るのは翌日の朝のお迎えまでにしておきましょう。しかし、例外として腕に痣が残ってしまった場合、噛み付きによって脂肪が固まってしまい手術などが必要になった重症のパターンの場合は、治るまで継続的に必ず声掛けを行って、気にしているのをきちんと保護者に伝えるようにしましょう。保育園によっては、噛み付きの事実を周知して、他のクラスの担任にも伝えて声を掛ける様にお願いする所もあるようですが、なるべく大事にして欲しくないと感じる保護者もいるので、あくまで保護者の性格をしっかりと把握して対応を選びましょう。噛み付かれた上に対応まで間違えてしまうと、保護者が本気で転園を考える原因になってしまいます。
 
まとめ
保護者は毎日自分の仕事、家事、育児でいっぱいいっぱいに頑張っています。その頑張りを否定する事はかなりの傷になるので、噛み付きなどのトラブルが起こった際にも、子どもの怪我の心配は勿論ですが、保護者の気持ちも配慮しての対応が求められます。加害者を一方的に責める事が正解ではありません。被害者と加害者それぞれの気持ちを大切にして、謝罪を行いましょう。